【SFTS(重症熱性血小板減少症候群ウイルス)について③】2021年の発生事例と発生時期について
SFTSについて、3回目の投稿ですが、今年に入ってからの事例を少し紹介します。
5/13の熊本県感染症情報で、SFTSの感染者が1名、ツツガムシ病の感染者が発表されました。
熊本県の過去1週間の感染者情報です。
愛媛でも報告されています。
また、発症時期としては
5~10月がピークですので、これからの時期は特に注意が必要です。
ただ、もし噛まれた場合はどうしたらいいか?について、広島県が詳しく情報を出しています。
マダニに噛まれても痛くもかゆくもないので、気づかないことが多いということ。
そして、万が一、噛まれた場合も、
・症状がない場合は医療機関への受信は不要。
・数週間程度は体調の変化に注意をして、発熱などの症状がある時は医療機関へ診察に行く。
・咬まれてから2週間程度で発祥した場合は、医療機関受診時に医師に経緯を話す。
という対応が必要です。
詳しくは広島県のページをご覧ください。
また、ネコや犬からの感染経路も事例としてあるため、医療機関の皆様向けにも、
「稀な事例ではありますが,発症したネコやイヌの体液等からヒトが感染することも否定できないことから,SFTSの疑いのある患者を診察した場合には,マダニ以外に,原因不明の病気のネコやイヌとの接触歴等について,診断の参考としていただくようお願いします。」
と注意喚起がされています。
知っておくことと予防で対応できることも多いと思いますので、参考になれば幸いです。
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