夏ゴルフを安全に楽しむ!ゴルフ場で実践すべき熱中症対策ガイド集
夏のゴルフは、日差しを浴びながら爽快なプレーができる絶好の機会ですが、直射日光が強く気温が高いため、熱中症のリスクが高まります。
本記事では、熱中症ガイドラインからわかるゴルフ場で実践すべき熱中症対策について詳しく解説。夏場でも安全にゴルフを楽しむためのアイデアを紹介します。
目次
熱中症の基礎知識
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熱中症は、体温調節機能が追いつかず、体内の水分や塩分が不足することで、体にさまざまな不調をもたらします。
熱中症を理解し、適切な予防策を知ることで、夏場のゴルフを楽しめるでしょう。
熱中症の主な症状
熱中症には、軽度のものから重度のものまでさまざまな症状が現れます。
・軽度の症状
体温が上昇し、血圧が変動することでめまいやふらつきを感じ、脱水や熱の影響で頭痛の症状が現れます。体が暑さに対応できず、消化器系にも影響を与えるため、吐き気や嘔吐を引き起こすこともあるでしょう。
・中程度の症状
運動中に筋肉がけいれんすることがあり、大量に汗をかく、もしくは、ほとんど汗をかかなくなることがあるなど、発汗の異常や心拍数の異常が見受けられます。
・重度の症状
体温が40度以上に達することがあり、混乱や意識がもうろうとするなど危険な状態に陥ります。呼吸が速くなったり、苦しく感じたりするなど呼吸困難に陥る場合や意識を失うことがあります。
ゴルフに没頭すると、熱中症の初期症状に気付くのが遅れる場合もあるため、暑い時期には、プレイヤーの体調に注意を払いましょう。
特に熱中症に対して注意が必要な人
高齢者は、年齢を重ねるにつれて体温調節機能が低下しやすく、脱水症状を引き起こしやすくなるため注意が必要です。
心臓病や糖尿病、呼吸器疾患などの慢性疾患を持つ人は、体が暑さに対して敏感なため、熱中症のリスクが高いといえるでしょう。
また、体温調節機能が未熟な子供は、大人よりも早く体温が上昇するため、子供向けのゴルフ大会を行う場合には注意しましょう。
熱中症と心筋梗塞の関係性とは?
熱中症により体温が高くなると、心拍数が増加し、心臓への負担が増加します。そのため、心臓に疾患を持つ人や高齢者は、負担に耐えられず、心筋梗塞を引き起こしやすくなります。
また、脱水状態になると体内の水分が失われ、血液の粘度を高めるため、血液がつまりやすくなり、心筋梗塞リスクが高まります。
ゴルフ場での熱中症対策ガイドラインとは?
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一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会では、夏場のゴルフ場を安全に運営するためのガイドラインを定めています。
効果的な予防策や注意点を考慮した運営を行うことで、利用者が快適で安全なプレーを続けられるでしょう。
暑さ指数(WBGT値)を考慮したプレー制限
暑さ指数(WBGT値)とは、湿度・日射輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境・気温を考慮して算出される指標です。体感温度を示しており、気温と区別するために℃度の表記を省略しています。
暑さ指数を計測する際は、専用の機器を使用します。測定機器を1.1mの高さで維持し、直射日光が当たる場所で計測しましょう。
日陰にならず利用者の通行の妨げにならない場所、練習パッティンググリーン周辺で計測するのもいいかもしれませんね。
環境省では、値が安定したら10分ほど測定値を観測することを推奨しています。
暑さ指数の基準として、日本スポーツ協会では暑さ指数31以上、関東ゴルフ連盟は暑さ指数33以上、環境省は暑さ指数35以上の際は、運動やイベントの中止、延期を推奨しています。
ヒートルールを活用した運営について
高温時にプレーを続けると熱中症のリスクが高まり、利用者の安全だけではなく、ゴルフ場の損害賠償といった管理責任につながりかねません。
各ゴルフ場で定めたヒートルールを利用者へ周知することで、効果的な熱中症対策の手段となり、運営がスムーズに行えるのではないでしょうか。
気温や暑さ指数に応じた休憩時間を設ければ、利用者が水分補給や体を冷やす時間を確保でき、プレー続行が危険と判断される場合は中止という判断も必要です。状況に応じた中止の判断を行う際は、雷雲接近時と同じ対応を行うことで利用者の安全を迅速に守ることができるでしょう。
熱中症警戒アラートが発表されたら?
2021年4月28日から運用開始された「熱中症警戒アラート」は、環境省と気象庁が連携したシステムであり、熱中症の危険性が高いと予測されたときに呼びかけられる情報です。
熱中症警戒アラートが発表されたら、喉が渇く前にこまめな水分補給を呼びかけ、従業員や利用者の体調変化に注視し、状況によってプレーを中止する判断を行いましょう。
また、暑さ指数と熱中症警戒アラートの発表状況を確認することで、プレー制限の基準としやすくなるのでしょう。
ゴルフ場で実践できる熱中症対策
ゴルフは自然の中で楽しむ魅力的なスポーツですが、高温の環境下で長時間プレーを行うと、熱中症になるなど体調を崩す危険があります。
熱中症に効果的なアイテムを活用することで、従業員や利用者の健康を守り、安全で快適なゴルフを楽しむことができるでしょう。
雨天でも使える日傘の活用
雨天でも使える日傘を選ぶことで、急な天候の変化に柔軟に対応でき、安心して使用できるのではないでしょうか。
特に、撥水加工が施された日傘は、雨水が染み込みにくいため、UVカット機能を損なわず長期間使用できるというメリットがあります。
また、雨天用と一緒にすることで、1本で多機能に使えるため、傘自体の本数を節約できるでしょう。
クーラーボックスの貸出
暑い季節は、飲み物を冷たく保つことで、快適な時間を過ごすことができるのではないでしょうか。
冷たい飲み物を飲むことで、効率よく体を冷やすことができ、利用者に対してこまめな水分補給を促すことができるなど、熱中症対策にも効果的です。
ゴルフ場でクーラーボックスの貸出を行えば、熱中症対策にもなり、利用者がより快適にゴルフを楽しむことができるでしょう。
休憩スポットにおすすめ!エアシャワーベンチ
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ゴルフ場は、日陰が少なく、屋根付きの休憩スペースを新たに設けるのは難しいかもしれません。
エアシャワーベンチは、送風機能がついたエアー式のベンチであり、休憩所などに設置することで、プレーの合間に体を冷やしながら休むことができるでしょう。
背もたれの部分には、企業のロゴなどオリジナルのデザインを入れることができるため、他社のゴルフ場と差別化できるのではないでしょうか。
ティグラウンドを囲えるエアー式遮光テント
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エアー式遮光テントは、大型の業務用テントであり、12m×10mのエリアをカバーできます。
前面シートを外した状態でも設営ができ、テントを連結して奥行きを伸ばすこともできるため、ティグラウンドに設置できるでしょう。
また、セパレートタイプのため、持ち運びがしやすく、イベントや大会に合わせた設営が可能です。
暑さからゴルファーを守る熱中症対策とは
夏場は直射日光が強く気温も高いため、ゴルフなどの屋外スポーツをする際は注意が必要です。
暑さ指数(WBGT値)を考慮したプレー制限や、ヒートルールを活用した運営を行うことで熱中症のリスクを軽減し、安全にゴルフを楽しむことができるでしょう。
ワン・ステップでは、夏のゴルフを快適に楽しむためのアイテムを取り扱っており、より効果的な熱中症対策を実現できるでしょう。
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