防災の日に考えたい「ウォータータンク」の活用方法
9月1日の「防災の日」をきっかけに、災害対策の見直しや備蓄品の再検討を行う企業・自治体・学校も多いのではないでしょうか。
本記事では、防災備蓄品の中でも見落とされがちな生活用水の確保に注目し、ウォータータンクの活用方法をご紹介します。
目次
防災備蓄としてのウォータータンクの重要性
災害時に必要なのは「飲料水」と「生活用水」
災害時の備蓄として真っ先に挙げられるのが「飲料水」ですが、それだけでは不十分です。
トイレ・手洗い・清掃・炊事・洗濯など、日常生活に欠かせない生活用水の確保も重要です。
国のガイドラインでは、1人1日15リットルの生活用水が必要とされており、3日分で1人あたり45リットルを確保しておくことが推奨されています。
そのための備蓄に最適なのが「ウォータータンク」です。
ウォータータンクの種類と特徴
折りたたみ式タンク:省スペースで保管に最適
防災用として人気の高い「折りたたみ式タンク」は、未使用時はコンパクトに収納可能。
使用時には簡単に広げて水を注ぎ、使用後は再び折りたたんで省スペースで保管できます。
学校や自治体など、大量備蓄が必要な施設におすすめです。
注水式タンク:重しとしても使える多機能タイプ
「注水式タンク」は、水を入れることで重しとしての役割も果たすため、テントや看板などの固定資材として平常時から活用可能です。
非常時には生活用水の確保に、平時にはイベントや備品管理にも活用できる多機能型です。
普段使いできるタンクが選ばれる理由
防災用品の多くは「いざという時のため」に保管されがちですが、使い方が分からない、手入れが行き届かないといったリスクもあります。
しかし、普段から使えるウォータータンクなら、定期的に水を入れ替える手間が自然と習慣になり、防災意識の向上にもつながります。
日常での活用例
・園芸・ベランダ菜園の水やり
・清掃用の水タンク
・アウトドア・キャンプ用の生活水
・スポーツイベントや学校行事での仮設給水所
活用シーン別~タンク選びのポイント~
自治体・教育機関の場合|避難所や学校での水確保に
災害時、避難所では飲料水と同様に生活用水の確保が大きな課題となります。
水洗トイレの使用や清掃、手洗いなど、あらゆる場面で水が必要です。
そこで、自治体や学校には次のようなウォータータンクの活用が推奨されます。
・大容量タイプ
避難所など多数の人が利用する場では、1000L〜3000Lクラスの大容量タンクが有効です。
企業・オフィスビルの場合|BCP対策としての備蓄
オフィスや事業所でも、災害時の水確保はBCP(事業継続計画)の中核です。
断水中でも最低限の衛生環境を維持するため、以下のような形で備えると効果的です。
・中型注水式タンク
屋外スペースに設置できるタイプ。平常時は看板や仮設設備の「重り」として使い、非常時には生活用水を確保できます。
・室内用ウォーターバッグ
会議室の片隅などでも保管できるコンパクトさが魅力。
設置場所や利用方法を事前に周知しておくことが、実効性の高いBCP対策につながります。
ワン・ステップで実現する「使える」ウォータータンク
大型ウォータータンク(180L)
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取っ手付きで持ち運びやすく、連結用リングも装備。
イベントや建設現場でのウォーターウエイトとしても活躍します。
ウォーターバッグ(50/100/200/300)
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注水するだけで、給水タンクや重りとして使用できる汎用性の高いタイプ。
4サイズ展開で、用途や必要な容量に合わせて最適なサイズを柔軟にお選びいただけます。
蛇口もついているのが特徴です。
折りたたみ式水嚢(浸水対策)
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コンパクトで家庭用にも適した小型タイプ。
トイレ逆流時の水侵入防止や、玄関先の浸水対策にも使えます。
折りたたみウォータータンク(簡易型貯水槽)
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軽トラックに積載して簡易給水車としても活用可能。
蛇口付きで取り出しやすく、使わない時はコンパクトに収納できます。
「使える備え」を今から始めよう
ウォータータンクは、単なる防災用品ではなく、普段使いもできる多機能なアイテムです。
いざという時に本当に役立つのは、「普段から使い慣れている備蓄品」です。
今年の「防災の日」をきっかけに、
・生活用水の備蓄は足りているか?
・タンクのタイプは使用目的に合っているか?
・普段から活用できているか?
を見直してみませんか?
災害に強い施設・企業・地域づくりの第一歩として、ウォータータンクの導入をご検討ください。
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