高所作業の“万が一”に備える。設備会社様が選んだ次世代型安全対策とは?

【導入事例】高所作業の“万が一”に備える。設備会社様が選んだ次世代型安全対策とは?

電気工事や建設の現場では、日々「落ちないための安全対策」が求められています。しかし、実際の現場では常に100%の安全を保つことは困難です。今回ご紹介するのは、配電・送電工事を手掛ける設備会社様が、そうした“万が一”に備えて導入した「セーフティエアマット」の事例です。

 

設備会社様の事業と現場環境

設備会社様は、屋根上や電柱周辺などの高所での電気配線・配電工事を専門とする企業です。現場では平均で4〜5メートル、場合によっては10メートルを超える作業も日常的に行われています。

法令に基づき、フルハーネス型安全帯を使用した対策は徹底されていますが、軽微な転落事故やヒヤリ・ハットの事例が年数件発生していました。

 

危機感を高めた“ヒヤリハット”事例

導入のきっかけとなったのは、ある大型メガソーラー工事現場で起きた、転落寸前のヒヤリ・ハットでした。もし事故が発生していたら、作業者本人がケガをし、企業としての信用失墜だけでなく、案件自体が失われていた可能性もあったといいます。

「落ちない対策」だけでは不十分。「落ちてしまったときの安全策」も必要だという認識が、現場とマネジメント層の双方に芽生えました。

 

セーフティエアマットに注目した理由

最初に検討されたのは、陸上競技用などで使われる大型のクッションマットでした。しかし重量や運搬の手間から、現場導入には不向き。

 

そこで注目されたのが、空気で膨らませる「セーフティエアマット」でした。選定の決め手となったのは以下の点です:

  • 空気式なので軽量・コンパクトに収納可能
  • 設置が早く展開にかかる時間が短い
  • 現場に合わせたカスタム対応が可能

特に電柱周りを囲うような「コの字型」など、特殊な形状への対応が可能だったことで、現場の運用にも柔軟にフィットしました。

 

現場での反応と初期の改善ポイント

導入初期には、高さ4.5メートルからの脚立転落を想定したテスト訓練を実施しました。

作業員の反応は以下のように分かれました:

  • 「これがあれば安心して作業できる」といった前向きな意見
  • 「設置の手間が増える」といった慎重な意見

当初のマットはクッション性が不十分であったため、素材の見直しと設計変更を経て、現在では安全性と可搬性を両立した改良版が使用されています。

 

安全教育と今後の活用展望

設備会社様では、エアマットを新人教育や安全訓練にも活用予定です。従来はVR体験などで「擬似的な転落」を体験させていましたが、実際に身体を使って「落ちる体験」ができることで、作業員の安全意識が飛躍的に高まることが期待されています。

将来的には、作業高さや作業内容に応じて導入基準を明確化し、エアマットの設置を「必須」とする現場を増やしていく方針とのことです。

 

他社と差別化できる“備え”として

セーフティエアマットは「使わないことが理想」。しかし、万が一の落下時に命を守る備えとして、企業価値や信頼に直結するといえます。

実際、設備会社様ではこの製品の導入が、他社との差別化ポイントとして顧客企業からの信頼獲得にもつながっているとのことです。

 

同じような課題を抱える企業様へ

最後に、同様に高所作業や安全管理に課題を感じている企業様に向けて、設備会社様から次のようなメッセージをいただきました。

「導入にコストがかかると思われがちですが、事故が起きた際の損失を防げると考えると、非常に大きな価値があります。『安心して働ける現場づくり』は、働く人にも、依頼する企業にも必要な時代です。」

セーフティエアマットは、単なる安全器具ではなく、企業の姿勢を示す象徴的な装備です。高所作業を行うすべての現場で、その価値を発揮するはずです。

 

 

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