【陸上養殖向け パイプ式貯水槽②】(養殖用水槽)
第2部:実際の導入事例と陸上養殖の未来展望
前回のブログでは、陸上養殖における貯水槽の役割と、
弊社のパイプ式貯水槽の基本的な特徴についてご説明しました。
今回は、具体的な導入事例をもとに、
陸上養殖における水管理の改善や将来の展望についてさらに深掘りしていきます。
最近のニュースでインパクトがあったニュースの一つが、養殖魚が牛肉の生産量を抜いて、豚肉に肉薄というニュースです。
1990年代に比べて5倍近くの生産量 |
確かに豚肉も射程圏内に入ってきてそうです。
けん引役を見てみると、
何と言っても中国。ダントツのけん引役です。そして、次がインドネシアです。
中国で多く生産されている魚種はコイ・フナなどの淡水魚です。近年、中国の淡水魚が美味しくなったと聞きますが、これは養殖技術の向上のおかげだと思います。
今後、求められる課題解決を少しまとめました。
課題 1: 養殖水循環システムの改善
日本国内のある大規模な陸上養殖施設では、水の循環管理が非常に重要視されています。
この施設では、特に魚の成長を促進するために水質の管理を徹底する必要がありました。
ITを活用したスマート養殖という言葉にもある通り、今後はさらに技術革新が求められます
実験・研究施設のラボ内での研究や、スタートアップ企業向けに、低コストかつ実験の条件に合ったオリジナルの仕様が必要です。
そこで、安価で自由設計での製造可能なパイプ式貯水槽やエアー式の貯水プールを使える場面も増えそうです。
エアータイプの簡易貯水槽 |
小さいプールでありながら4つの水槽に分かれるパイプ式プール |
課題 2: 稚魚養殖における水質維持の向上
稚魚は成長段階において非常にデリケートであり、水質のわずかな変動が成長に大きな影響を与えます。
そのため、この養殖施設では、常に清潔で安定した水質と温度管理が必要です。
パイプ式貯水槽は、簡単に清掃・メンテナンスが行えるため、定期的に貯水槽を洗浄し、稚魚に最適な水質を保つことができます。
仮設の貯水槽を使うことで、条件を細かく設定して稚魚の育成状況によって分けることができ、施設全体の生産効率が劇的に向上する可能性があります。
陸上養殖の未来展望とパイプ式貯水槽の可能性
陸上養殖は今後、さらなる成長が期待される分野です。
水産資源の枯渇や海洋汚染の問題が深刻化する中、持続可能な養殖方法として陸上養殖への注目が高まっています。
特に、日本のような島国では、限られた水資源を効率的に活用できる技術や設備が求められます。
そこで、弊社のパイプ式貯水槽は、以下の点で陸上養殖の発展に貢献できると考えています。
モジュール型設計での柔軟な拡張性
養殖場の規模や養殖魚の種類に応じて、簡単に貯水槽の容量を拡張・縮小できるため、今後の成長に合わせた設備投資が可能です。
持続可能な設計で環境負荷を低減
パイプ式貯水槽は耐久性が高く、繰り返し使用が可能な素材を使用しているため、
長期間にわたり使用することができ、環境への負荷も軽減できます。色の変更も対応可能ですので、ぜひご相談ください。
導入・撤去の迅速さ
軽量でありながら頑丈なパイプ式貯水槽は、設置や撤去が容易です。
新たな養殖施設を迅速に立ち上げる際や、季節ごとに異なる魚種を養殖する場合にも柔軟に対応できます。
最後に
陸上養殖は、持続可能な水産業の未来を切り拓く重要な技術です。
弊社のパイプ式貯水槽をはじめとした仮設貯水槽がお役に立てれば幸いです。
養殖業界の皆様が、水の効率的な利用と高品質な水管理を実現するためのパートナーとして、
私たちの製品を活用いただけることを願っています。
このブログでは、陸上養殖の未来を支える貯水槽としての役割や、導入事例について詳しくご紹介しました。
今後も引き続き、養殖業界における最新の技術やソリューションをお届けしていきますので、ぜひご期待ください。
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