給水所の大行列と、企業・避難所の混乱を防ぐ『ウォーターバッグ』の必要性

災害発生から数日が経過し、必死に守ってきた備蓄水も底をつき始める頃。

私たちは「水をもらいに行く」という次の試練に直面します。

災害時給水ステーション(災害時給水所)や災害時給水車が設置されても、そこにあるのは「行けば水が手に入る」という単純な現実ではありません。

ここでは、災害時の水配布の現場で起こる現実と課題、そしてなぜウォーターバッグが必要なのかを整理します。

 

【現実】「水はもらえばいい」は間違い。災害時給水所の3つの壁

1. 「水を入れる容器」がない

災害時、最大の壁は容器不足です。

2024年の能登半島地震でも、バケツやゴミ袋、空のペットボトルで水を受け取ろうとする光景が報告されました。

清潔でない容器を使用すると、せっかくの水が汚染されるリスクもあります。

感染症の原因となることもあるため、衛生的な容器の確保は極めて重要です。

 

2. 「水運び」は想像以上の重労働

仮に水を受け取れたとしても、次は運搬の壁が待っています。

10Lの水は約10kg。ガレキの道を歩き、エレベーターの止まった建物を上り下りするのは、高齢者や子どもにとって過酷な作業です。

災害時の「水運び」は、体力と安全の両面で大きな負担になります。

 

3. 長蛇の列と「いつ来るか分からない」不安

給水車が「いつ来るか分からない」不安の中で、人々は長時間並び続けます。

炎天下や寒さ、余震への恐怖の中での待機は、体力をさらに奪います。

災害時の水配布は、精神的にも肉体的にも負担の大きい作業です。

 

【課題】企業・避難所の「水配布」がカオスになる理由

課題は個人だけではありません。配布する側(企業・自治体)にも深刻な問題があります。

 

1. 企業:「従業員にどう配るか」の壁

BCP(事業継続計画)において「従業員への水配布」は必須項目ですが、現場では次のような課題があります。

・公平性の担保:ルールが曖昧だと不満が生まれる

・容器の不足:従業員が水を入れる容器を持っていない

・オペレーションの複雑さ:一人ずつ計量して配るのは非現実的

結果として、混乱や不公平感が発生します。

 

2. 避難所:「公平・衛生的」な配布が難しい

避難所では、「多様な容器」から衛生リスクが生まれます。

清潔かどうか不明な容器を持参する人もおり、給水タンクそのものが汚染される危険も。

さらに、容器を持たない人への対応や計量作業のために配布が滞り、行列が長期化します。

 

【解決策】なぜ『ウォーターバッグ』が必須なのか?

これらの課題を根本的に解決するのがウォーターバッグの備蓄です。

特にリュック式タイプや取っ手付きタイプは、災害時の「水運び」と「配布」を劇的に改善します。

商品ページ:折りたたみ式ウォーターバッグ

 

【個人・家庭】「水運び」の最適解として

ウォーターバッグは、単なる容器ではなく命を守る移動可能な給水ツールです。

・安全に運べる(両手が空く):背負うことで重心が安定し、両手が自由に。転倒リスクを減らします。

・衛生的に保管できる(密閉式):ホコリや雑菌の混入を防ぎます。

・コンパクトに収納できる:使用しないときは畳んで小さく。防災リュックにも収納可能です。

 

【企業・自治体】「水配布」の切り札として

企業や自治体は、ウォーターバッグを備蓄+配布ツールとして活用できます。

有事の際は「水そのものではなく、水を入れたウォーターバッグごと配布」する方式が効果的です。

・迅速かつ公平な配布が可能:あらかじめ5Lや10Lで満たしておけば、計量不要でスムーズに配布できます。

・衛生的に管理できる:清潔な容器ごと配布することで、給水源の汚染を防ぎます。

・受け取る側の負担軽減:リュック式など持ち運びやすい形状なら、高齢者や子どもでも運搬が容易です。

 

まとめ:「水を受け取る準備」こそが防災の次の一手

備蓄水(1次)が尽きた後に訪れるのが、「水を受け取る(2次)」という新たな段階です。

しかし、容器がなければスタートラインにも立てません。

災害時の混乱を防ぎ、命の水を安全に確保するために――。

今こそ個人は「水運び」のために、企業・自治体は「水配布」のために、今こそウォーターバッグの導入を検討してください。

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