レンタル貯水タンクの完全ガイド~サイズから料金・選び方まで~
建設現場や工事現場での作業用水、地域のお祭りや野外フェスでの給水、そして近年増えている自然災害による断水への備え。
さまざまな場面で「一時的に大量の水を確保する方法」が求められることは少なくありません。
しかし、大型の貯水タンクを購入するとなると、導入コストも保管スペースも大きな負担になります。
そこで注目されているのが、必要なときだけ利用できる「レンタルサービス」です。
本記事では、イベントや工事、防災対策で仮設の貯水タンクを検討しているご担当者様に向けて、レンタルのメリットや種類、料金体系の流れをわかりやすく解説します。
貯水タンクをレンタルするメリット
レンタルは購入に比べて効率的で、コストや手間を抑えられる選択肢です。
ここでは代表的な3つのメリットをご紹介します。
コストを抑えられる
新品の大型タンクや鉄製タンクを購入する場合、数百万円以上かかることもあります。
一方でレンタルなら、利用期間に応じた料金だけで済み、数日〜数週間の使用にも無駄がありません。
保管やメンテナンスが不要
使用後の保管場所を確保する必要がなく、衛生管理や清掃といった維持コストもかかりません。
返却すれば管理は業者に任せられるため、安心して利用できます。
必要なサイズを選べる
「今回は工事用に1,000L、次は500Lで十分」といったように、その時々の用途に合わせて最適な容量を選べるのもレンタルの魅力です。
購入してしまうと一つのタンクを使い回すしかありませんが、レンタルなら常にジャストサイズを利用できます。
レンタルできる貯水タンクの種類と特徴
レンタルできる貯水タンクには、設営方法や機能に違いがあり、用途によって最適なタイプが異なります。
ここでは代表的な3つの貯水タンクをご紹介します。
パイプ式貯水槽(大型・大容量向け)
工具を一切使わずに、パイプフレームとシートを組み立てるだけで設置できる、大型の組み立て式貯水タンクです。
30トンから最大で750トン規模まで対応可能でありながら、部材は折りたたんでコンパクトに運搬できます。
特徴
・工具不要で、10名程度の人員で短時間設営が可能
・分解後は省スペースで保管でき、小型はハイエース、大型は2トントラックで運搬可能
・750トンクラスの大容量まで対応
主な用途
・建設現場や工事現場での大量の作業用水の確保
・実験や撮影などで一時的に大量の水が必要な場面
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消防用スピード貯水タンク(緊急・災害時向け)
約15分で設置可能な、災害時に力を発揮する貯水タンクです。
収納時はコンパクトで、広げて空気を入れるだけで自立します。
初動対応が求められる緊急時に最適です。
特徴
・設置が非常に早く簡単
・重量は約50kgと軽量で、人力での運搬も可能
・横浜市消防局様に97基納品された実績あり
最適な用途
・地震や台風で断水した際の緊急給水拠点
・企業のBCP(事業継続計画)対策
・自治体や防災訓練での活用
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仮設給水タンク(一般的・多用途)
50リットルから300リットルまで幅広い容量があり、最も一般的な貯水タンクです。
蛇口付きで扱いやすく、日常利用に近い感覚で使用できます。
特徴
・コンパクトで設置しやすい
・蛇口が付いているため、利用がスムーズ
最適な用途
・小〜中規模イベントでの手洗い場所
・災害時に断水した際の生活用水給水場所
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レンタル料金の仕組みと期間
貯水タンクのレンタル料金は、主に以下の3つで構成されます。
1.基本料金
タンク本体を一定期間利用するための料金です。
商品によっては基本料金はなく、利用日数料金だけいただく場合もございます。
(参考:弊社のパイプ式貯水槽は15万円~)
2.利用日数料金
日数に応じた料金です。
業者や商品にもよりますが、長期利用ほど割安になりことが多いです。
3.運搬・設置・撤去費用
配送やスタッフの作業費用です。
距離や現場条件で変動する可能性がございます。
正確な金額は、利用したいタンクの種類、期間、設置場所などの情報を伝えた上で、業者に見積もりを依頼するのが確実です。
また、利用期間は2泊3日の短期利用から、数か月単位のリース契約まで柔軟に選べます。
短期イベントならスポット利用、長期工事ならリースといったように、プロジェクトに合わせて最適なプランを検討しましょう。
レンタルから返却までの流れ
ここでは、実際にレンタル水タンクを申し込んでから返却するまでの一般的な流れを4つのステップでご紹介します。
STEP1:問い合わせ・見積もり
まずは電話やウェブサイトの問い合わせフォームから、レンタル業者に連絡します。
その際、以下の情報を伝えると、その後のやり取りがスムーズです。
・利用目的(イベント、工事、防災など)
・必要な水の量(おおよその容量)
・利用したい期間(開始日と終了日)
・設置を希望する場所(サイズ感)
・その他、要望(ポンプの有無など)
担当者からヒアリングを受けた後、条件に合ったタンクと料金の見積もりが提示されます。
STEP2:契約・お支払い
提示された見積内容に納得できたら、正式に契約を結びます。
支払い方法や期日については、業者の案内に従ってください。
STEP3:運搬・設置
業者が指定日時にタンクを現地へ搬入し、指定の場所に設置します。
大型や組み立て式のタイプは、専門スタッフが安全に作業を行うため安心です。
設置場所は平坦で強度のある地面を選ぶことが大切です。
また、用途や規模によっては「発送のみ」の対応も可能です。
その場合は利用者自身で設置を行うことになりますので、事前にマニュアルや必要な準備を確認しておくと安心です。
さらに、現場条件によってはクレーンやフォークリフトを使って搬入・設置を行うケースもあります。
STEP4:利用・返却
レンタル期間中は、自由にタンクを利用できます。
利用期間が終了したら、事前に取り決めた日時に業者が撤去・回収を行うか、またはお客様自身で返却手続きを行います。
用途に合わせた貯水タンクのレンタルで、万全の備えを
本記事では、貯水タンクをレンタルするメリットから種類、料金体系、利用の流れまでを解説しました。
レンタルは購入に比べて、コストを抑えられるうえ、保管や管理の手間も不要。その時々の用途に合わせて最適なサイズを選べるため、イベントや工事、災害時など一時的に水が必要となる場面で非常に有効な手段です。
どのタンクが適しているか迷った場合は、専門業者に相談することで現場に合ったプランを提案してもらえます。
必要なときに必要なだけ導入できるレンタルサービスを、ぜひ活用してみてください。
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