仮設空間で有害物質を封じ込める方法
こんにちは、ワン・ステップです。
化学物質の取り扱いや機器のメンテナンス作業中などに発生する有害ガス。
そのガスが作業エリア外に漏れると、周囲への健康被害や作業停止といった大きなリスクにつながります。
こうしたリスクに対応するため、仮設の空間で有害ガスを一時的に閉じ込めて、フィルターを通して安全な場所に排気する方法が注目されています。
今回は、「簡易陰圧室」や「エアー式テント」を活用した現場対応の方法をご紹介します。
有害物質を閉じ込めるには?~仮設の部屋で一時隔離~
まず重要なのは、有害ガスが広がらない空間をつくることです。
現場の状況に応じて、以下のような方法が考えられます。
エア式ブース(空気で膨らませるテント)
・特徴:短時間で設営でき、軽量で持ち運びも簡単。
・向いている現場:スピードが求められる緊急対応現場。
・注意点:陰圧装置やフィルターを組み合わせて使う必要あり。
ワン・ステップのエア造形技術を活かせば、現場に合わせたサイズのカスタマイズも可能です。
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パネル式の簡易ルーム
・特徴:アルミフレーム+透明シートでしっかり囲う本格仕様。
・向いている現場:作業時間が長く、強度や密閉性が必要な場合。
・注意点:設営に30分〜1時間ほどかかることも。
ビニールシート+テープでの簡易養生
・特徴:その場にある材料で即席対応が可能。
・向いている現場:緊急時や資材が限られた現場。
・注意点:気密性は限定的。補助的手段としての使用が推奨されます。
閉じ込めた空気を安全に排気するには?
換気ファン+ダクトホース
・陰圧装置で中の空気を吸い出し、ダクトで屋外や安全な場所へ排気。
・排気ルートに活性炭フィルターやHEPAフィルターを使えば有害成分も除去可能。
・ホースは20m程度までが一般的な対応範囲です。
強力ブロワー+エアフロー設計
・吸気口と排気口を設け、空気の一方通行をつくることでガス漏れを抑制。
・排気側にフィルターを設置し、処理済みの空気だけを排出。
実際の対応ステップは5つ
ステップ | 内容 |
---|---|
① | 現場の広さ・形状に合わせて「エア式」or「パネル式」仮設空間を選定 |
② | ブース内に換気ファン+排気ホースを設置 |
③ | 排気ホースに活性炭フィルター or HEPAフィルターを設置 |
④ | 隙間があればビニール+テープで補強し、気密性を高める |
⑤ | ガス発生源に風の流れを集中させ、効率よく排気 |
実施時の注意ポイント
・常に陰圧状態を維持しないと、逆流や拡散のリスクがあります。
・フィルターの選定は対象ガスに応じて性能・素材を選ぶこと。
・安全管理者の立ち会いが必要です(労働安全衛生規則)。
ワン・ステップの実績:コロナ禍における陰圧室の納品事例
ワン・ステップでは、新型コロナウイルスの感染拡大時に、医療機関や自治体からのご依頼に応じて、患者さんを隔離するためのエア式簡易陰圧室を製作・納品した実績があります。
空気でふくらませる構造により、病室や待機エリアなどに短時間で設置が可能で、陰圧装置やHEPAフィルターと組み合わせることで院内感染リスクの低減に貢献しました。
このノウハウは、工場・研究施設・建設現場といった非医療現場における有害物質の封じ込め・排気処理にも活用できます。
実際の納品事例や写真付きのレポートは以下からご覧いただけます。
緊急対応や短期施工に適した「空間ごと守る安全対策」。
ワン・ステップは、その現場に合わせた解決策をこれからもご提案してまいります。
閉じ込めて、ためて、別の場所へ排気するを仮設で実現
・仮設でもしっかり囲って封じ込める
・フィルター処理+安全な排気ルートで周囲への拡散を防止
・ワン・ステップのエア技術で現場ごとの柔軟対応が可能
「一時的な作業だからこそ、安全対策は妥協できない」。
そんな現場の声に応えるソリューションとして、ぜひご活用ください。
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「この作業に使える?」「現場に合うサイズは?」などのご相談も歓迎です。
仮設での安全空間づくりは、ワン・ステップにお任せください。
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