土嚢(土のう)の代わりは止水板?重さや処分、設置の手間を徹底比較

「台風が来るたびに、重い土のうを積むのがしんどい…」「使い終わった土のうはどこに捨てればいいの?」

水害対策の定番といえば「土嚢(土のう)」ですが、その準備と後片付けの重労働に限界を感じている方も多いのではないでしょうか。

実は今、そんな土のうの「代わり」として、軽量で扱いやすい「止水板(防水板」へ切り替える家庭や企業が急増しています。

この記事では、土のうと止水板の「重さ・手間・処分」を徹底比較。なぜ今、昔ながらの土のうではなく止水板が選ばれているのか、その理由をメリット・デメリットを交えて解説します。

 

なぜ「土嚢(土のう)」の代わりが探されているのか?3つの限界

安価で手に入りやすい土のうですが、実際に運用してみると多くの「壁」にぶつかります。まずは土のう特有の3つのデメリットを見ていきましょう。

 

【重さと運搬】1袋20kg超の激務と腰への負担

一般的な土のう袋に砂を詰めると、その重さは1袋あたり約20kg〜25kgにもなります。

浸水を防ぐために間口を塞ぐには、これを何十個も運び、隙間なく積み上げなければなりません。

建設現場で重機を使って大型土のうを運搬する場合とは違い、家庭や店舗の防災はすべて「人の手」で行います。

腰への負担は計り知れず、高齢者や女性だけの現場では、十分な高さを積む前に力尽きてしまうことも少なくありません。

 

【保管と準備】いざという時に砂がない、劣化して破ける

「ホームセンターで袋だけ買ってきたけれど、詰める砂がない」という経験はありませんか?

また、事前に砂を詰めた状態で庭や駐車場に保管しておくと、紫外線で袋が劣化し、いざ持ち上げようとした瞬間にビリッと破れて中身が散乱する…というトラブルも「土のうあるある」です。

 

【処分の壁】使い終わった土のうは「ゴミ」に出せない?

最大の問題が「使用後の処分」です。

一度水を吸って汚泥を含んだ土のうは、細菌や悪臭の原因となるため、そのまま放置できません。

しかし、多くの自治体では「土・砂」は一般ゴミとして回収してくれないことをご存じでしょうか?

特に企業の場合、汚れた土のうは「産業廃棄物」扱いとなり、高額な処分費用がかかるケースもあります。

「安く作れたけど、捨てるのにお金と労力がかかる」のが土のうの隠れたデメリットなのです。

 

土のうと止水板(防水板)の決定的な違い【比較表】

では、土のうの代用品として注目される「止水板」は、何が違うのでしょうか?

主な違いを、弊社の「ウォーターフェンス M2」と比較して表にまとめました。

項目 土のう(土嚢) ウォーターフェンス M2
1つあたりの重さ 約20kg〜25kg
(非常に重い)
約19kg(幅2mほど)
(女性1~2名で持ち運び可能)
設置スピード 数十分〜数時間
(積み上げ作業が必要)
約5分〜10分
(並べて連結するだけ)
使用後の処理 乾燥・廃棄が困難
(ゴミに出せない地域が多い)
水洗いして保管
(繰り返し使用可能)
保管スペース 場所を取る 重ねてコンパクトに収納可
導入コスト 安い 高い
写真

重さに関しては土のうと変わらないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、幅2mの止水板1つで約19kgほどであれば、土のうを何個も積む作業に比べてより楽なことがお分かりいただけると思います。

このように、コスト以外のすべての面で、止水板の方が「圧倒的に楽」であることがわかります。

 

止水板を導入するメリット・デメリット

土のうの代わりとして優秀な止水板ですが、導入前に知っておくべきメリットとデメリットがあります。

 

デメリット:初期費用と設置面の条件

・初期費用がかかる:

土のうは数百円で済みますが、止水板は数万円〜の投資が必要です。

 

・平らな地面が必要(一般的な製品の場合):

金属製やパネル式の止水板は、地面とパッキンを密着させて水を止めます。

そのため、砂利道やデコボコした地面では隙間ができやすく、効果が発揮できない場合があります。

しかし、弊社の「ウォーターフェンス」シリーズは柔軟なPVC製です。

多少のデコボコがある地面でも素材が馴染み、ピタッと設置することが可能です。(※状況に応じて一部に重りを置くと、より高い効果を発揮します)。

 

メリット:女性1人でも設置可能&繰り返し使えてエコ

・とにかく軽い:

軽いもので1つあたり土のうの約5分の1程度の重さです。人手不足の店舗や、高齢者世帯でも「自分たちだけで」対策が完了します。

 

・再利用できて経済的:

使用後は水道水で洗って乾かすだけ。何度でも使えるため、長期的に見れば、毎回土のうを廃棄・買い直しするよりもコストパフォーマンスやタイパ(タイムパフォーマンス)は良くなります。

 

・見た目がスマート:

エントランスに土のうが積み上がっていると威圧感がありますが、止水板なら景観を損ねず、営業中の店舗でもスマートに対策できます。

 

浸水対策を簡単にするなら「置くだけタイプ」がおすすめ

「止水板が良いのはわかったけど、工事をするのは大変そう…」

そう考える方に、土のうの代わりとして最もおすすめなのが、工事不要の「置くだけタイプ」である弊社の「ウォーターフェンス」です。

地面にアンカーを打つ必要がなく、並べて置くだけ。流れてきた水の重さ(水圧)を利用して地面に固定される仕組みのため、土のうのように「重さで耐える」必要がありません。

水害対策は「スピード」が命です。「土のうを作る体力がない」「土のうを捨てるのが面倒」と悩んでいる方は、ぜひ次回の雨シーズンが来る前に、土のうから止水板への切り替えを検討してみてください。

一度揃えてしまえば、「大雨が来ても、うちはすぐに対策できる」という大きな安心感が手に入りますよ。

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