建設現場で効果的な熱中症対策とは?従業員の安全を守る方法や熱中症対策グッズを紹介

「建設現場で猛暑から従業員を守るための熱中症対策とは?」

過酷な環境で作業を行う建設現場では、熱中症のリスクが非常に高く、従業員の健康を守るためにも熱中症対策は不可欠です。

厚生労働省の発表では、2023年には熱中症により31名の方が亡くなっています。また、2025年夏ごろをめどに建設現場などにおいて、熱中症重篤化の防止策を講じることを事業者に対して罰則付きで義務化する方針を進めています。

本記事では、従業員を熱中症から守る効果的な対策や過酷な建設現場でも活用できる熱中症対策グッズを紹介します。

 

熱中症が身体にもたらす危険性と影響

熱中症とは、高温多湿の環境下で激しい運動や重労働を行うことで上昇した体温が、体の外へ逃げにくくなり、普段よりもたくさんの汗をかき体内の水分や塩分が不足することで発症します。

熱中症による脱水状態が続くと、筋肉が熱痙攣(けいれん)を引き起こすことがあり、初期段階では頭痛・めまい・吐き気・倦怠感が現れ、放置すると意識障害や昏睡状態に陥り死亡する場合があります。

また、熱中症による苦痛から不安や精神的ストレスを感じ、作業効率の低下や職場の雰囲気に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

他にも、熱中症を繰り返し経験することで、心臓や肝臓などへ過度な負荷がかかり機能障害を引き起こしたり、血管系や呼吸器系の疾患のリスクが高まることが研究結果で示されています。

 

建設現場で熱中症対策を行う重要性

夏場の建設現場は、高温多湿で過酷な現場が多いため熱中症のリスクが非常に高く、適切な熱中症対策が求められています。

 

従業員の健康問題を未然に防ぐことができる

熱中症は体への負担が大きく、死亡事例も後を絶ちません。適切な熱中症対策を行うことで、熱中症にかかるリスクが軽減され従業員の健康を守ることができるでしょう。

作業開始前や休憩時間に必ず水分や塩分の補給を徹底し、従業員が休憩するエリアを涼しくしておくことで、快適に休憩でき体を冷やすことができます。スポーツドリンクや経口補水液、塩分タブレットなどを配布することで、従業員に対してこまめな水分補給を促進できるでしょう。

また、通気性の良い作業服は体温の上昇を抑えることができ、明るい色の服装は熱を吸収しにくいため熱中症対策として効果を期待できると言われています。

 

作業効率の向上を期待できる

高温多湿の環境下では、体温調節のために体内のエネルギーが消耗し、注意力や判断力が低下することで、事故やケガのリスクが増大します。

冷房設備の整った休憩所や冷却グッズを導入することで、体感温度を下げることができ暑さに対するストレスを軽減できるでしょう。結果として集中力が持続し、事故やケガ、ミスなどが減少し作業効率の向上につながるのではないでしょうか。

また、熱中症で1人倒れると救護対応に人員や時間を要し、作業工程が遅れや他の従業員のモチベーションに悪影響を及ぼす可能性があります。

熱中症対策を徹底することで、従業員の健康状態が安定し、作業効率向上による企業の生産性向上を期待できるでしょう。

 

企業の信頼性とブランド価値の向上

熱中症対策を行うことで、従業員に対して安全な職場環境を提供でき、人材確保をする際のアピールポイントになるでしょう。

会社が健康を気遣ってくれると実感できれば、会社に対して信頼感が生まれ、従業員のモチベーション向上にもつながります。

また、安心して仕事ができる環境であれば離職率の低下につながり、企業にとって長期的なメリットが期待できるのではないでしょうか。

社会的責任を重視する企業は、顧客や取引先からの評価が高く、安全で健康的な職場環境をアピールすることで、優秀な人材を確保しやすくなるでしょう。

 

熱中症予防に効果的な対策とは?

暑い季節や高温多湿の環境下では、熱中症が発生しやすく従業員が安全に作業できる環境を整えることが重要です。

熱中症を未然に防ぐ対策について解説します。

 

作業時間と休憩時間のバランスを考慮する

暑い環境下で長時間作業を行うと、体力が消耗し熱中症のリスクが高まります。1時間置きに5〜10分ほどの休憩時間を設けることで、従業員は体をリフレッシュすることができ、集中力を維持できるでしょう。

気温が高い日に重労働が続く場合は、休憩時間を増やすなど作業内容に応じたスケジュール管理もいいかもしれませんね。

また、高温になる午後の時間帯を避け、早朝や夕方に作業を行うなど作業のスケジュールを見直すことで、従業員が高温環境にさらされる時間を最小限に抑えることができ、熱中症のリスクを減らせるでしょう。

 

快適に休憩できる場所を確保する

従業員が快適に休憩できる環境を整えることで、従業員の体調管理を手助けでき、熱中症のリスクを減らせるでしょう。

冷房の効いた屋内の休憩スペースを設けることで、効率よく体を冷やすことができます。屋外作業で冷房設備を設けることができない場合は、テントやパラソルを設置することで、直射日光を避けて休憩できるでしょう。

風通しが良く涼しさを感じられる場所を選び、扇風機などを設置することで、熱がこもりにくい休憩場所を作ることができるのではないでしょうか。

 

熱中症対策に効果的なグッズを活用する

近年では、熱中症対策グッズも進化を遂げており、さまざまなグッズを活用することで体温を下げたり、水分補給をサポートしたりするなど効果的に熱中症を予防できます。

冷却タオルは、水に浸し絞るだけで冷却効果が期待でき、首や額に巻くことができるため作業をしながらでも体温を下げることができます。持ち運びが便利なため、現場作業に適しているのではないでしょうか。

また、バッテリー式のポータブル扇風機は、屋外でも涼しさを提供するアイテムであり、作業中や休憩時に利用することで、体感温度を下げることができるでしょう。風の流れを作ることで、蒸し暑さを和らげる効果があります。

 

建設現場で活用できる熱中症対策グッズ

ワン・ステップでは、従業員がより安全で快適に働けるさまざまな熱中症対策アイテムを提供しています。

夏場の過酷な暑さを乗り切るおすすめの熱中症対策グッズを紹介します。

 

氷を使わない!ポータブルアイスバス

ポータブルアイスバスは、高性能冷却装置を搭載しており、氷を使わずに短時間で水温をマイナス16℃まで冷却できます。

また、浴槽は折り畳み式でコンパクトなため手軽に持ち運びができ、電源さえあれば屋内外どこでも設置できます。設営には10分ほどしかかからず、休憩前に冷却装置で温度を下げておくことで必要な時にすぐに利用いただけます。

商品ページ:氷が不要のポータブルアイスバス

 

休憩所として活用できる冷却ミストテント

冷却ミストテントは、ワン・ステップが開発したオリジナルテントであり、ホースをつなげミスト装置を取り付けることで、テント内にミストを噴出できます。

実験結果では冷却ミストテントの内部と外部で気温が約10℃以上、福井工業大学様のご協力による効果検証では、暑さ指数が約10%程度下がっていることが確認されました。また、幅3.5m×奥行4m×高さ3mという大きさでありながら、15分で設営が可能です。利用しない際は1mほどのコンパクトサイズでの収納が可能ですので、場所を取らずに収納いただけます。

商品ページ:冷却ミストテント

 

広範囲を日陰にできるエアー式遮光テント

エアー式遮光テントは、12m×10mのエリアを囲うことができる大型のエアー式テントであり、テントを連結すれば奥行きを伸ばすことができます。

セパレートタイプの設計であり、持ち運びや移動しやすい重量のため、屋外の作業場に合わせたテント設営が可能です。

商品ページ:エアー式遮光テント

 

建設現場で効果的な熱中症対策を行うには

熱中症は、身体に多くの危険性をもたらし長期的な悪影響を及ぼす可能性があります。特に高温多湿の環境下で作業を行う建設現場では、熱中症にかかるリスクが高いと言えるでしょう。

さまざまな熱中症対策グッズを活用することで、体感温度を下げ蒸し暑さを和らげるなど効果的に熱中症を予防できます。

ワン・ステップでは、高温多湿の建設現場で活用できる熱中症対策アイテムを多数提供しており、従業員を熱中症から守ることができるでしょう。

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