陸上養殖用パイプ式水槽（養殖用水槽）

陸上養殖用パイプ式貯水槽は、陸上養殖向けに設計された貯水槽です。

この貯水槽は、サーモンの出荷時の馴致・選別作業やスタートアップ企業や研究施設の実験など様々な用途で使用することが出来ます。

養殖・観賞用など多くの魚種に対応可能で、効率的な水質管理と高い耐久性を備えています。

水流がスムーズに循環する円形構造により、養殖魚のストレスを軽減できる環境を整えることが出来ました。四角・多角形の水槽が必要な場合も対応可能です。

設置が簡単で、高さ・大きさなどのカスタマイズが可能なため、さまざまな規模や条件に柔軟に対応できるのが特長です。

陸上養殖用パイプ式水槽の特徴

陸上養殖専用に設計

この水槽の円形構造は、スムーズな水流の循環を可能にし、養殖魚が必要とする均一な水温や酸素濃度を安定的に保つよう設計されています。

さらに、円形という形状は魚に余分な負担をかけず、ストレスを軽減した状態での養殖が可能です。

このため、魚の健康を維持しながら高品質な養殖が実現できます。

設置の柔軟性

陸上養殖用パイプ式貯水槽は、必要な場所に簡単に設置できるため、スペースを効率的に活用できます。

また、施設の規模や用途に応じて、お客様の希望に沿ったサイズでのオリジナル製造も可能です。

これにより、限られたスペースを最大限に効果を発揮する設備が提供することが出来ます。

設営方法はとても簡単です。

まず、設置したい場所にブルーシートを敷き、その上にプールシートを置きます。

ある程度場所の配置が決まったら、プールシートの穴にパイプを入れて組み立てていきます。

男性の方3名～4名ほどで、設営完了まで約30分です。

コスト削減

従来の標準的なFRP製やコンクリート製の円形・短形水槽では、10トン～100トン規模で1基あたり50万～1,000万円の費用がかかる場合があります。

特にコンクリート製は高い安定性を持つ一方、施工費用が非常に高額になることが課題です。

これに対し、陸上養殖用パイプ式貯水槽は同規模の従来水槽に比べて設置コストを大幅に削減可能です。

サイズに応じて、1基あたり30万円～500万円と経済的で、軽量かつ耐久性に優れた素材を使用しているため、発送コストや設置コストも抑えることができます。

長期的な利用

この貯水槽は繰り返し使用が可能で、長期間にわたって使用できるよう設計されています。

シートの掛け替えなど消耗品のみの買い替えも可能なため、長期的な視点でも低コスト・運用方法の柔軟性などの観点から優位性があります。

利用シーン・用途

陸上養殖施設

陸上養殖用パイプ式貯水槽は、サーモンやエビなどの養殖に最適です。

特に、水質管理が重要な環境において、安定した水温や酸素濃度を維持しながら、高い生産性を実現します。

研究施設

水産資源の研究や新しい養殖技術の開発を行う研究施設では、実験用の水槽としても活用されています。

水質や水流の変化を容易に観察できるため、研究効率を高める効果があります。

仮設施設

季節的な需要増加や短期的なプロジェクトにおいても、円形パイプ式貯水槽は便利です。

設置や撤去が迅速に行えるため、短期間の養殖施設や仮設設備として活用されています。

商品バリエーション

お客様のニーズに合わせて、以下のバリエーションをご用意しております。

円形貯水槽（6.0ｍ×1.5ｍ）

直径6.0m、高さ1.5mのモデルは、容量が約33㎥～42㎥で、設営や撤去にかかる時間はわずか1時間です。

このため、迅速な立ち上げが可能で、コンパクトながら効率的な水量管理を実現します。

中小規模の養殖施設や一時的に魚を別の場所に移したいという時に特に適しています。

パイプ式貯水槽（四角型）

四角型の貯水槽は、6mの小型サイズから25mの大型サイズまで、多様な選択肢をご用意しています。

広い設置スペースを必要とする場合や、特定の養殖用途に応じて、最適なサイズの水槽を提供できます。

詳しい詳細はこちらよりご覧ください。

納品実績

宮崎県内の養殖施設では、サクラマスの稚魚2,000匹を一時的に収容するためにご利用いただきました。

こちらの写真が普段利用されている円形の水槽です。

実際に弊社の円形の水槽に魚が入った時の様子です。

この施設では、6mサイズの円形貯水槽が最適なサイズであり、魚にストレスを与えない形状であるとご満足いただいております。

また、設置は男性スタッフ4名で約30分と迅速に完了し、排水口の設置により水の入れ替えも容易に行える点が評価されています。

さらに、ワクチン接種や病気治療の際の一時的なプールとしての利用にも適しているとのお声をいただいております。